各種の社会保障サービスの給付を行う際、それを現物給付(サービス給付)で行うのか、現金給付で行うのか、ということは古典的ながら未だに決着の付かない問題です。素朴な経済学の発想であれば(近経だろうとマル経だろうと)現金給付の方に利があると考えることが多いようですが、現実には現物給付サービスも多数存在します。そしてベーシック・インカム(BI)の議論においても、BIを中心に現金給付を進め、社会サービスは全て購入する方式にすべきだとか、いやBIなんて論外であり、現物給付をより充実させるべきだ、など決着の付かない議論が多数あります。
この現資研では、所外から、障害者政策・家族支援が専門の中根成寿さんをお招きし、あるべき社会サービスの形はいかなるものか、何を問題とすべきなのかを考えたく思います。何より、我々の社会サービスについての「思い込み」を打ち壊すことを最大の目的としたく、開催いたします。
◆日時:8月24日(土) 13:30~16:30
◆会場:キャンパスプラザ京都6階 第1講習室
◆報告:
・小沢修司(京都府立大学・名)「ベーシック・インカムと現物給付・現金給付を巡る議論」
・瀬野陸見(京都大学)「現物給付と現金給付を巡る研究史・政策史、そして不甲斐ないBI論者を想定した双方の立場からの“コメント”集」
◆コメント:中根成寿(京都府立大学)
◆参加費:500円
*一般参加歓迎・事前申込不要