12月11-12日の両日に京都大学で「人間発達の経済学 日中会議」が開催されます。これは、基礎経済科学研究所との共同で2007年と2009年に南京師範大学で開催されたものの第三回会議と位置付けられているもので、今回は日本で開催のため、京都大学を通じて日本学術振興会からの資金も獲得してようやく実現できるものとなったものです。
「人間発達の経済学」は基礎研が創立以来40年以上にわたって追究してきたもので、それが中国にも評価され、日中間での共同プロジェクトとなったものです。創設者の池上先生以下も参加されますので、是非多くの参加をお願いします。
プログラム
日時 2010年12月11日(土) 10:00-20:00
12日(日) 9:00-17:00
会場 京都大学経済学研究科2F大会議室
参加 無料
=== 2010年12月11日(土) ===
10:00-12:30 開会集会 コーディネーター 大西広(京都大学)
日本側開会挨拶 高田好章(基礎経済科学研究所副理事長)
中国側開会挨拶 許崇正(南京師範大学)
記念講演
池上惇(京都大学名誉教授)「人間発達の経済学ー日本における生成、展開、未来」
許 崇正(南京師範大学)「人間の自由かつ全面的な発達と資源配置」
植田和弘(京都大学)「持続可能な発展と人間発達」
記念撮影
12:30-13:30 昼食(各自食堂にて)
来日学者+基調報告者+日本側コーディネーターは202演習室で打合せ
13:30-16:00 人間発達と環境・分業 コーディネーター 佐中忠司(比治山大学)
十名直喜(名古屋学院大学)「環境文化革命と人間発達–『型』とものづくりの視点–」
紀玉山(吉林大学)「排出権取引ゲームにおける中国の立場」
新村聡(岡山大学)「分業は人間発達にどのような影響を与えるか
―A.スミスとK.マルクスの見解の比較」
宮田和保(北海道教育大学)「近代経済学(新古典派経済学派)における労働者把握」
16:20-17:50 中国と日本における人間発達 コーディネーター 矢野剛(京都大学)
楊帆(中国政法大学)・楊柳(同院生)「中国における利益集団の展開」
瀬戸宏(摂南大学)「戦後日本における現代中国研究-日本現代中国学会を中心に」
小沢修司(京都府立大学)「ベーシック・インカムと人間発達」
18:30- 懇親会 会場:洛友会館1Fレストラン(東大路近衛東入るtel:075-753-7603)
(懇親会参加費 :中国側および院生無料、日本側参加費4000円、但し京大東アジア・センター協力会員は無料)
=== 2010年12月12日(日) ===
9:00-11:00 市民社会と人間発達 コーディネーター 梶原太一(高知短期大学)
韓喜平(吉林大学)「現代中国における農村の経済開発」
馬相東(北京大学)・楊麗花(中国政法大学)「持続的経済発展による政治の持続的発展」
神谷章生(札幌学院大学)「政権交代のある民主主義」
朱然(京都大学院生)「蜷川革新府政再考」
11:20-12:50 人間発達の思想と解放 コーディネーター 山本広太郎(大阪経済法科大学)
揚武雄(大阪経済法科大学元教授)「命題―人間は自ら解決しうる問題のみを提起する
―は理性批判に耐えうるか」
南有哲(三重短期大学)「人間の「民族としての解放」」
林祥瑜(南京師範大学)「日本女性における全面的発達への道」
12:50-13:50 昼食(各自食堂にて)
来日学者+日本側コーディネーターは202演習室で打合せ
13:50-15:50 人間発達と共同、信頼 コーディネーター 池田清(神戸樟蔭女子学院大学)
北野正一(兵庫県立大学)「人間発達と共同、信頼」
雛暁凡(兵庫県立大学院生)「企業における信頼の形成と人間発達」
木下英雄(龍谷大学非常勤)「知識生産と制度要因
―人間発達論から見た知的所有権の歴史的性格」
増田和夫(京都経済短期大学)「人間発達と経済学Ⅲ」
16:00-17:00 総括討論 コーディネーター 大西広(京都大学)
辛維挙(寧夏大学)「調和経済と人間発達」
大西広(京都大学)「文化革命と人間発達」