「米国第一」戦略と「強腰の取引」による再生を高唱するトランプ政権が発足して、ちょうど半年。同政権は、公約通り、TPP交渉から脱退し、社会保険制度の縮小、世界各地への軍事攻撃の動きを強めています。他方、フランスではEU擁護派が大統領選に勝利し、韓国では、進歩的な政権が誕生し、日本では、憲法9条の改定の動きが表面化しました。世界は、まさに「何でもあり」の激動の時期を迎えているかに見えます。
このような世界情勢の激動は、なぜ今、同時多発的に生じてきたのか。どのように対峙し、人間発達の未来を拓いたらよいのでしょうか。基礎研創立50周年を来年に控え、6月の現代資本主義研究会では、このテーマを徹底的に議論したいと思います。
報告者の河音琢郎さんといえば、米国財政の気鋭の研究者。昨年秋に『オバマ政権の経済政策――リベラリズムとアメリカ再生のゆくえ』の編集に中心的役割を果たされた方です。藤岡さんには、根源に立ち返り、軍事と未来社会論との関りから、危機の本質とトランプを超える展望を骨太に語っていただきます。どなたでも参加できます。たっぷりと討論時間を設けました。どうぞ多数お集りください。
テーマ: 根源に立ち返り、激動の世界を考える
――「トランプのアメリカ」はなぜ生まれたか、どう対応すればよいか
とき:2017年6月24日(土)13:30-17:00
ところ:キャンパスプラザ京都6階 第一講習室(立命館サテライト教室)
JR京都駅北口から西へ5分、ビックカメラの北側
報告① 経済面から考えるーーオバマ政権との比較と展望
河音琢郎(立命館大学、財政学・アメリカ経済の専門家)
報告② トランプ政権の本質をどう捉え、どう対抗したらよいかーー「人間発達の未来社会」を築くために
藤岡 惇(立命館大学、基礎研理事)
司会兼コメンテイター:中谷武雄(理事長)