現代資本主義研究会(4月22日)開催のお知らせ

 今回の現代資本主義研究会は、現在進行中の安倍内閣による「働き方改革」をテーマに、働く人々の立場から問題とすべき論点を明らかにすることを目指し、この課題に最も詳しい基礎研所員のお二人に登場していただきます。
 松浦さんからは、今回の働き方改革には、長時間労働を解消するという働く人々には最も望まれる政策を標榜しながらも、実はそこには大きな問題点が潜んでいることを明らかにしていただきます。すなわち、これまでも問題にされてきた裁量労働制の対象領域が拡大され、時間に縛られない働き方、実は長時間労働を是認する働き方が広がっている事実を具体的事例をもって話していただきます。民間企業における働き方が大きく問題にされていますが、公務労働の分野でもそれに劣らず、様々に働き方が変えられてきています。
 川西さんからは、地方公務員の働き方の変化に焦点にあて、話していただきます。今回の「働き方改革」に呼応するように 4月上旬には地方公務員法・地方自治法の改正案が国会に提案されます。その内容はこれまでの公務員法の根幹をゆるがし、更なる非正規化とアウトソーシングを進行させるものになります。このような非正規化とアウトソーシングが地方公務員の働き方にどのような影響を与えているのか、働く人達にどのような問題が発生しているのか、またそれがその地域の住民にとってどうなのか、様々な視点から話していただきます。
 決して他人事ではないこの度の「働き方改革」(働かせ方改革)を注視するために、活発な議論を期待しております。皆様のご参加をお待ちしております。
 
日時:4月22日 14時~17時
場所:キャンパスプラザ京都 (京都駅下車、徒歩5分、中央郵便局西隣、ビックカメラ向かい)
テーマ 「働き方改革」を働く人々の立場から問う
 
報告 松浦章(所員・兵庫県立大学客員研究員)
「働き方改革への企業対応:裁量労働制拡大と脱時間給労働」
川西玲子(所員・自治労連中央元副委員長)
「地方公務員版働き方改革:非正規化とアウトソーシング」
コーディネータ:高田好章(所員)
 

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