【現代資本主義研究会開催のお知らせ】 テーマ:科学者と権力

日時:2010年12月23日(水・休) 14:00-17:00
会場: 京都大学法経済学部東館202演習室
司会:中村浩爾
報告1:高木秀男(日本科学者会議)
「学問の自由と科学者の社会的責任」
報告2:馬頭忠治( 鹿児島国際大学)
「大学と学問と民主主義― 鹿児島国際大
学懲戒解雇事件を通して―」

<開催趣旨>
大学や研究者に対する権力の攻撃やそれに対する闘いを、そしてまた、大学や研究者のあり方を、過去・現在・未来を視野に入れて論じるべく、「権力と科学者」というテーマを設定しました。
高木秀男氏の報告は、権力と学問の関係を歴史的視野の中で明らかにし、科学者の権利および社会的責任を論じるものです。馬頭忠治氏の報告は、 鹿児島国際大学解雇事件を通して、大学における学問の自由と民主主義について論じるものです。
高木秀男氏は、物理学者であり、日本学術会議の勧告が出された事件として有名な 福井工業大学不当解雇事件の当事者でした。著書に『学問の自由と科学者の権利― 福井工大不当解雇事件と私大における権利闘争―』(科学堂、2007年)、『事例から学ぶ科学社会学―そのとき科学者は権力・権威にどう立ち向かったか―』(科学堂、2008年)などがあります。
馬頭忠治氏は、周知の通り、 鹿児島国際大学で原職復帰のための闘いを継続中で、その闘いを中心とした論説「学者社会の病理としての懲戒解雇事件」(「市民の科学」第2号、晃洋書房、2010年6月)を発表しています。
福井工業大学不当解雇事件を知ることによって、 鹿児島国際大学における闘いの意義を明らかにすることができるのみならず、それらの闘いを歴史の中に位置づけることによって、大学や知のあり方、そして、学術政策や産学協同のあり方などについても討論がなされることを期待しています。多数ご参加下さい。

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