現代資本主義研究会のお知らせ
労働者のための企業会計
―民間経営手法の活用による成果と課題―
<開催趣旨>
新自由主義的構造改革の一連の流れの中で、NPMなどの民間経営手法の公的部門・非営利部門への導入の動きも進みました。なかでもマネジメント手法の1つとして、公的・非営利部門への複式簿記や発生主義といった企業会計手法の導入が進んでいます。これらの流れは、確かに、新自由主義的構造改革の一側面として、非市場領域を市場原理へと包摂していくという機能を有していますが、他方では、それを契機として他者の優れた手法に学び、現場での経営管理の力量を発達させていくことが求められています。
今回の研究会では、大阪で医療福祉法人の経営を担っておられる大松美樹雄さんと、大学で簿記会計の研究をしておられる梶原太一さんに、民間の経営手法や企業会計の知恵を“したたかに”活用していく方法や、新たに見えてきた課題などについて議論いただきます。ぜひご参加ください。
日時:2011年6月18日(土)14:00-17:00
会場:京都大学法経済学部東館2F 202演習室
コーディネーター:高田 好章
報告1:大松美樹雄「民間医療福祉会計の動向と自治体病院」(仮)
報告2:梶原太一「独立行政法人への企業会計手法の導入の成果と人間発達のための会計に向けた展望」
参加申込不要、資料代500円