2024年春季研究交流集会
「持続可能な社会とSDGs」
「労働組合を含む各種組織を作り大きくするために」
2024年の春季研究交流集会は、3月23・24日(土・日)に東京農工大学府中キャンパスにて開催いたします。今回も対面での開催を維持・メインとしつつ、オンラインを取り入れた形で開催いたします。万障お繰り合わせのうえ、ぜひともご参加ください。
日時:2024年3月23日(土)、24日(日)
会場:東京農工大学府中キャンパス2号館&第2講義棟
会場での対面とオンライン(Zoom)との併用・ハイブリッド方式
※アクセスURLは各セッションを参照
※一般参加歓迎/事前申込不要
※今回の大会は視聴会場を設置しません。
参加費(資料代を含む):一般1000円、学生・院生500円
※1日目午前中は臨時総会を開催します。共通セッションは両日午後、並行セッションは2日目(24日)午前中のみ開催となります。
<東京農工大学府中キャンパスへのアクセス>
東京都府中市幸町3-5-8
・JR中央線「国分寺駅」下車、南口2番乗場から「府中駅行バス(明星学苑)」約10分「晴見町」バス停下車
・京王線「府中駅」下車、北口バスターミナル3番乗場から「国分寺駅南口行バス(明星学苑経由)」約7分「晴見町」バス停下車
・JR武蔵野線「北府中駅」下車、徒歩約12分
https://www.tuat.ac.jp/outline/overview/access/
<各報告者の資料について>
以下のGoogle Driveから閲覧・ダウンロードできます。事務局に届いた資料から順次公開いたします。オンライン参加の方は以下のドライブから資料を入手してください。会場ではフォルダ内の「報告資料」を印刷した資料集を配布します。
https://drive.google.com/drive/folders/1bpQzCfEOHJk6k-QNBlGJdSl5tAYj9dp9?usp=sharing
≪第1日目 3月23日・土曜≫
◆臨時総会(10:30~12:40) (2号館11教室)
https://zoom.us/j/98280282982?pwd=VCtaOXpmS0xzUTVZbGNJS0RaTlRXUT09
ミーティング ID: 982 8028 2982
パスコード: 328947
※総会資料はZoom上で配信します。また、臨時総会終了後に追悼の集いを開催します。
◆昼休憩(12:40~14:00)
◆共通セッションⅠ(14:00~17:00)
(2号館11教室)
「持続可能な社会とSDGs」
開催趣旨:森谷一夫(所員)
報告1:三木敦朗(所員/信州大学)「林業からみるSDGs:木を使えば資本主義の限界が解消されるのか?」
報告2:板垣隆夫(監査懇話会会友)「企業統治改革とサステナブル経営(ESG・SDGs)」
報告3:吉田央(所員/東京農工大学)「マルクス経済学は環境問題をどう考えてきたか:公害からSDGsへ」
司会:森谷一夫
アカウント:
https://zoom.us/j/98367491308?pwd=ZFpPd2RpaWkxY2Fvc2ZMa09yTE54UT09
ミーティング ID: 983 6749 1308
パスコード: 009219
≪第2日目 3月24日・日曜≫
◆並行セッションⅠ(10:00~12:30)
第1分科会「自由論題」(第2講義棟11教室)
報告1:前島賢土(所員/獨協大学・非常勤)「大手鶏卵会社の組織体犯罪の研究」
報告2:高田好章(所員)「『派遣労働は自由な働き方なのか』を読み解く―大槻奈巳編著本(青弓社 2023年7月)に提示された派遣労働の実態と課題―」
報告3:田添篤史(所員/三重短期大学)「誰が「失業者」とされたのか-統計史を振り返る」
司会:田添篤史
アカウント:
https://zoom.us/j/95353294644?pwd=M09BNGZJcTl3VVVDdkd1ajhKNlJ3dz09
ミーティング ID: 953 5329 4644
パスコード: 535569
第2分科会「人口とジェンダーの経済学」
(第2講義棟12教室)
報告1:福島利夫(所員/専修大学・名)「書評:青柳著『マルクス晩年の歴史認識と21世紀社会主義』」
報告2:田中與念子(所員)「超高齢化地域洛西ニュータウンと芸大移転~SDG’sの嘘~」
報告3:大西広(所員/慶應義塾大学・名)「100年後の日本人口-国立人口研の甘すぎる予測を批判する」
司会:大西広
アカウント:
https://keio-univ.zoom.us/j/7558472703?pwd=amFBWTZvdmpqVFhTQ1oxMzhFRVRiZz09&omn=81013962941
ミーティング ID: 755 847 2703
パスコード: 8bng5b
第3分科会「三方よし経営とスポーツによる地域づくり-AI社会への視座」
(第2講義棟21教室)
報告1:宮川晃(働学研)「自著を語る―東郷久氏の書評とリプライをふまえて:宮川晃(2022)『中小事業者の役割と「三方よし」の経営』」
報告2:櫻井善行(所員、博士)「書評:高松平蔵・有山篤利(2024)『スポーツを地域のエンジンにする作戦会議』」
報告3:十名直喜(所員/名古屋学院大学・名)&澤稜介(ウィズプロジェクツ㈱、働学研)「人工知能(AI)の進化が問う人間、労働、情報」発表:十名、書評:澤
司会:十名直喜
アカウント:
https://us02web.zoom.us/j/89417634715?pwd=bDZGYzFzMUFIVlh1VktnUEpsRlo4dz09
ミーティング ID: 894 1763 4715
パスコード: 724797
第4分科会「庶民による天然探究・表現の試みと交響共同体」(第2講義棟22教室)
報告1:藤岡惇(所員/立命館大学・名)「『唯我の脳律人』から『天然律人』への転換・発達という目標―なぜAIは赤ちゃんに敵わないのか、今井むつみ他『言語の本質』(中公新書)を読む」
報告2:小田利広(所員/大阪・布施の業者団体)「中小企業、小規模企業がつなぐ、暮らしとなりわい存続発展もの語り-非営利民間経営支援機関を通じたK社の事例より-」
報告3:木内結三子(所員)「ひとりひとりが健康で幸せな持続可能な未来に向けて-アニミズム的なつながりと the Life-Worlds(生命世界)からの考察-」
司会:藤岡惇
アカウント:
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/94590393441?pwd=cUcxMTJXZWZLUS9XUEgvUGYxN2dlZz09
ミーティングID: 945 9039 3441
パスコード: 733415
◆昼休憩(12:30~13:30)
◆共通セッションⅡ(13:30~16:30)
(2号館11教室)
「労働組合を含む各種組織を作り大きくするために」
開催趣旨:大西広(所員/慶應義塾大学・名)
報告1:海戸新(所員)「少数からの組織拡大の戦略論」
報告2:松浦章(所員/兵庫県立大学客員研究員)「立場を超えた職場での共同-「大阪損保革新懇」の経験から」
報告3:平松民平(所員)「民主主義の底辺-地域で立ち上げた老人会、自治会等の経験から」
コメンテータ:本田浩邦(所員/獨協大学)
司会:大西広
アカウント:
https://us02web.zoom.us/j/83846014913?pwd=TlI1TnJoM0I2bWFTZmJpZFZLUGlLUT09
ミーティング ID: 838 4601 4913
パスコード: 859678
<各共通セッションの開催趣旨>
3/23テーマ:持続可能な社会とSDGs
2015年9月25日、第70回国連総会で世界193ヶ国が全会一致で「2030アジェンダ」を採択してから8年が経過しました。今日までSDGs「持続可能な開発目標」は日本でも政府、自治体、企業、教育機関など様々な組織や団体により取り組まれて、数多くの研究が蓄積されてきています。SDGsについての評価は、肯定・推進論、批判・懐疑論も含めて様々です。
今年9月、国連本部でSDGsサミットが開催された。今回の会合で採択された宣言では、2030年までの「SDGs達成は危機的状況にある」とし、「大半の目標の進展があまりに遅すぎるか、もしくは15年の基準より後退している」としています。国連のグテーレス事務総長は、「達成に向けて順調に進展している目標はわずか15%にとどまり、多くは逆行している」と述べました。確かに新型コロナウイルス感染症のパンデミック、ウクライナ戦争が影響したことは間違いないし、また今回の中東情勢などの諸要因が今後のSDGsの進捗状況に絡んでくることも予想されます。だが「持続可能な社会」に向けての歩みを止めることはできません。この課題にSDGsはどこまで対応できているのか。今日の時点で、SDGsの理論と運動とを検証してみたいと考えます。
過去2年間、東京での春季研究集会では分科会でSDGsを企画してきました。
2022年春季研究集会 変革のビジョン「SDGs」の射程を考える
2023年春季研究集会 SDGs ─「持続可能な社会」を目指して
今回は、「持続可能な社会」に向けてSDGsを今日の時点でどう評価するか、どのような実践がなされてきているのか、環境、企業などの専門分野から、また多様な立場から問題の所在と課題を剔出した報告をしていただきます。報告者:三木敦朗(所員、信州大学)、板垣隆夫(監査懇話会)、吉田央(所員、東京農工大学)。なお、このセッションの司会は森谷一夫(所員)が行います。
3/24テーマ:労働組合を含む各種組織を作り大きくするために
春集会2日目午後の共通セッションⅡで深めたいと考えているのは、「組織論」で、これはこの企画に当たった東京支部で、運動団体に対する研究者の発言が本当に現場のことを考えてされているのかどうか、という疑問を出発点に企画されたものです。基礎研は「生き生きとした現場感覚と理論の結合」を旗印に運動を始めていますので、その趣旨にあった問題意識をもとにこの分野でも「労働組合を含む各種組織を作り大きくするために(仮)」とのタイトルでセッションを組むこととなりました。具体的には、まず実践経験豊富な以下の三方の現場からの問題提起を最初に受けます。
問題提起1)海戸新(所員)「少数からの組織拡大の戦略論」
問題提起2)松浦章(所員、兵庫県立大学客員研究員)「立場を超えた職場での共同-「大阪損保革新懇」の経験から」
問題提起3)平松民平(所員)「民主主義の底辺-地域で立ち上げた老人会、自治会等の経験から」
コメント:本田浩邦(所員/獨協大学)
問題提起1は私立学校労組をゼロから作り今も発展させているという稀有な経験、問題提起2は損保での所属する労組の違いを超えた「損保革新懇」という緩い運動団体を大きくされてきた経験、問題提起3は新しい地域老人会をたちあげ、それを発展されている経験をもとに、それらに共通する現場的な教訓を理論化したいと思います。ただし、こうした経験は日本にもとどまりませんので、アメリカの社会資本論をフォローしている本田浩邦さん(所員、獨協大学)からも共通性を探る、という趣旨からコメントをいただきます。
セッション参加者は誰もが、少なくとも何らかの組織に加わっておられ、基礎研自身も「組織」です。進歩的諸運動団体の全般的な後退が進む中も、こうして新しい前進ができるのはなぜか、全参加者で探ってみたいと思います。なお、このセッションの司会は大西広(所員、慶應義塾大学・名)が行います。