現在進行中の新型コロナウィルスの感染拡大は、学校の休業、給食停止による大量の未利用食料を生み出し、生産者、消費者を未曾有の混乱に陥れたことは記憶に新しい。そうした中、フードバンク活動は食料の生産者と、生活困窮する消費者、食に事欠く子どもたちを結びつける活動として脚光を集めている。今回の現代資本主義研究会は、フードバンク活動を切り口にしながら、食品ロス削減が意味する今日の食料生産をめぐる問題を通して、私たちの生活の営み、地域での暮らしについて考えます。農林水産業から食料の生産、加工、流通、そして最終の消費に至る一連のフードシステムを、地域での私たちの暮らしの持続可能性を探る視点からしっかりと考えていきます。
日時:2020年7月25日(土)
開始:14:00~17:00
開催方法:ビデオ会議方式(ZOOMを利用予定)
報告者:
報告1:原田佳子(美作大学生活科学部)
「食品ロス削減とフードバンク活動〜食を通した様々な地域活性システム構築の可能性を探る」
報告2:松原豊彦(立命館大学食マネジメント学部)
「6次産業化による地域振興」と「食のまちづくり、都市住民のための食政策」
報告3:的場信樹(佛教大学総合研究所)。
「持続可能な地域づくりのモデル試論―美山町(京都府南丹市)における事例の普遍化の試み―