環境問題にはともすればスピリチュアルなものがつきまといますが、今回は、哲学と経済学のお二人の先生によって、論理的で深い環境論が展開されることになることと思います。
昨年3月の基礎研春集会では、経済と自然との関係が集中的に議論され、その成果は、『経済科学通信』138号「特集 経済学と人間・自然」という形で、纏められました。
その後、哲学者にして倫理研究者でもある牧野広義氏が『環境倫理学の転換ーー自然中心主義から環境正義へ』という本を文理閣から昨年10月に出版されました。
これまでの議論や牧野さんの問題提起をうけ、エコロジーとエコノミーと個人の関係を再考したいと考えます。
この日京都では、祇園祭(先の祭)が行われるます。見学後にキャンパスプラザに集まり、エコロジーとエコノミーと個人の関係を深く再考し、経済の営みへの思考を自然という土台の深みから考え直す日にしたいと考えます。
基礎研現代資本主義研究会・自由大学院・人間発達ゼミ公開講座
日時:7月17日(日) 14:00-17:00
場所:京都キャンパスプラザ6階 立命館サテライト講習室
資料代:500円
*事前申込不要・一般参加歓迎
テーマ:「自然と人間の関係の再考」
報告1:牧野 広義(阪南大学名誉教授)
「『環境倫理学の転換-自然中心主義から環境的正義へ』を書いて」
報告2:藤岡 惇(立命館大学)
「『自然中心主義か人間中心主義か』なる二元論的思考を人間発達の視点に立って乗り越える」
司会:北川 健次(所員)
コメント:服部 寿子(所員)
コーディネーター:田中 幸世(所員)
*開催当日は、祇園祭で混雑が予想されます。ご注意ください。