日本資本主義の現段階の歴史的特徴と課題
-基礎経済科学研究所 現代資本主義研究会-
主に信用論の分野で長年研究を積まれてきた小西一雄氏が、その研究成果を昨年、『資本主義の成熟と転換 –現代の信用と恐慌』としてまとめられました(桜井書店刊)。本書の課題は、その「はしがき」によれば、第一に日本とアメリカにおける資本主義の成熟とそれによる賞味期限の到来を分析することであり、第二に『資本論』で展開された資本主義分析の理論が現代経済の分析にあたっても重要であることを確認することであり、第三は現代における金融政策の意義と限界を明らかにすることです。そして、「置塩の定理」への批判などさまざま興味深い論点が含まれています。
本研究会は、本書の検討を中心に行われます。なお、時間の都合上、報告は下記の通り絞られますが、コメントや論議は、それにこだわらず本書の全体にわたって結構です
日時:5月31日(日)14:00 ~ 17:20(2015年)
会場:慶應義塾大学三田キャンパス 研究室棟A会議室
報告:小西一雄(立教大学名誉教授)「日本資本主義の現段階の歴史的特徴と課題 ~『資本主義の成熟と転換』第6章、第7章、終章を中心に~」
コメンテーター:福田泰雄(一橋大学特任教授)
藤田実(桜美林大学教授)
司会:宮田惟史(駒澤大学専任講師)
連絡先:基礎経済科学研究所 tel/fax:075-255-2450
(参加費・500円)