新刊案内 『カタストロフィーの経済思想』

新刊案内

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カタストロフィの経済思想

震災・原発・フクシマ

 

出版社:昭和堂

定価:2800円+税

出版年月日:2014/03/11

ISBN:978-4-8122-1406-0

著者

後藤 宣代 著
広原 盛明 著
森岡 孝二 著
池田 清   著
中谷 武雄 著
藤岡 惇   著

 

 

 基礎経済科学研究所の共同研究、震災復興プロジェクトチームの研究成果として、後藤宣代・広原盛明・森岡孝二・池田清・中谷武雄・藤岡惇『カタストロフィーの経済思想:震災・原発・フクシマ』(昭和堂(http://www.showado-kyoto.jp/)、2014年(3月11日)、四六版、367頁、2800円+税)が出版されました。

 3.11以降、基礎研所内にも研究プロジェクトチームを設置し、3.11に積極的に、前向きに対応することを心掛けてきました。共同研究プロジェクトチームは、独自の研究会や基礎研の研究集会において分科会を構成して、議論を重ね、内容分担を確定し、執筆作業を継続させてきました。その成果の一環として、研究プロジェクトの成果を刊行することができました。

 基礎研らしく、現場重視、歴史的分析や国際比較の視点を組み込む、3.11に至る背景を経済や社会や思想面などを含めて総合的に分析し、現場の目線で対応を考え、将来を構想する構成になっています。惨事便乗型資本主義や日本的な企業中心社会の構造に対決するうえで、人間復興、復興の主体形成としての人間発達論を強調しました。

 

目次

■第Ⅰ部 「三・一一」フクシマが突きつけるもの

 第1章 「三・一一」フクシマの人類史的位置

 第2章 災害カタストロフィーの復興理論

■第Ⅱ部 カタストロフィーと学問の役割

 第3章 原発暴走を許した政治経済システム

 第4章 カタストロフィーから憲法による復興へ

 第5章 「新しい知」のあり方を探る

■第Ⅲ部 未来への選択

 終 章 軍事攻撃されると原発はどうなるか

あとがき

 

 

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