2025秋季研究大会のお知らせ

「『労働』からみた『働きつつ学ぶ運動』」

「働きつつ学び研究する、実践から理論へ、理論から実践へ」

 

◆日時:2025年9月14日(日)15日(月・祝)

◆会場:立命館大学びわこ・くさつキャンパスプリズムハウスの教室にて開催

滋賀県草津市野路東1-1-1(JR南草津駅から近江鉄道バスで約20分)

◆会場での対面とオンライン(Zoom)との併用・ハイブリッド方式

 

今年の基礎研秋季研究大会は9月14日と15日(日・月)、立命館大学びわこくさつキャンパス(BKC)を会場に行われます。基礎研では夜間通信大学院の開設50年の節目にあたり、改めて基礎研がこれまで議論を重ねてきた「働きつつ学ぶ」運動に関する2つの共通セッションを設けました。

 

◆共通セッションⅠ

「『労働』からみた『働きつつ学ぶ運動』」

司会・コーディネータ:

小沢修司(所員/京都府立大学・名)

報告者:

伍賀一道(所員/金沢大学・名)

三木陵一(日本金属製造情報通信労働組合[JMITU]委員長)

牧野広義(所員/阪南大学・名)

森谷一夫(所員)

 

資本論の人間発達論読みと「働きつつ学ぶ」運動は不可分の関係であり、基礎研がこれまで培ってきた運動の根幹を形成しています。学習(自由)時間の保障が人間発達に不可欠であり、それゆえ基礎研は理念としての「働きつつ学ぶ権利の保障」を掲げてきました。自らの労働を研究テーマに設定すること、労働時間が長く学習(自由)時間が確保できない状況下でも自らの労働を研究対象とすることにより労働者が(研究者にはできない)研究能力を発展させることができる、それこそが基礎研が50年以上にわたって育み、また形成してきた労働者研究者のあり方です。

当日は、コーディネータ兼司会の小沢理事長から、基礎研の理念や「働きつつ学ぶ運動」を振り返りながら、共通セッションⅠの趣旨説明を行います。次に、伍賀一道さんに働きつつ学ぶ運動と「労働」研究の課題について報告をいただきます。その上で、現場の第一線で活動しておられる方々として、三木陵一さんから労働運動(JMITU)の視点から労働時間短縮の意義について、牧野広義さんから関西勤労協・京都学習協の講師活動を通じた労働者の学習教育活動について、森谷一夫さんから学習協と基礎研運動についてそれぞれご報告をいただきます。

 

◆共通セッションⅡ

「働きつつ学び研究する、実践から理論へ、理論から実戦へ」

司会・コーディネータ:

大西広(所員/慶應義塾大学・名)

報告者:

十名直喜(所員/名古屋学院大学・名)

小野 満(所員)

小林伸考(所友)

共通セッションⅡでは、新しく設置された「働きつつ学ぶ研究科」において、新たに論文を執筆しようとする社会人・労働者の所員・所友のためのセッションとして設置されました。基礎研の夜間通信大学院設置の50周年を記念してこの分野でのこれまでの長い経験と到達点を踏まえ、働きつつ学び研究するために実際に必要となる研究の在り方と理念、さらには「社会人研究者」の研究上の有利さについても包括的に報告・討論することとなります。

具体的には、コーディネータ兼司会の大西広研究教育支援委員会まとめ役から新研究科の理念と制度を報告した上で、「働きつつ学び研究する」活動で先駆的な経験を持つ十名直喜さんと小野満さんに基礎研での研究者としての成長過程を振り返りつつ後進に役立ち励ますような報告にしていただく予定です。また、まさに今、論文の執筆に向けて研究中の小林伸考さんには企業組合の現場で働きながら論文執筆を目指している苦労や現在の抱負などについて語っていただこうと考えています。

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