現代資本主義研究会(2015年6月27日)のお知らせ

「今日の資本主義:その発展段階と限界を考える」

資本主義の発展段階として、重商主義、自由競争、独占資本主義、国家独占資本主義といった段階把握の方法が一世を風靡した時代がありました。石川康宏さん(所員)は、雑誌『経済』2015年1月号で「資本主義の発展段階を考える」という論文を公にされ、この種の理論の孕む弱点を鋭く指摘されています。現代資本主義の全体像、その変貌と限界をどのような方法で把握すべきかを問う重要な問題提起だと考えます。
今回の研究会では、著者の石川さんを招き、過去の発展段階理論のどこに問題があったのかをお聴きするとともに、この種の弱点をどのように克服していったらよいのか。レギュラシオン、国独資の国家連合、グローバル資本主義、金融資本主義といった理論装置によって、問題解決にどの程度接近できるのか。現代資本主義の限界をどう理解し、どのような方法で未来社会を構想していけばよいのか。討論時間をたっぷりと用意しましたので、フロアをまじえて、この重要問題を徹底討論したいと考えます。

 

テーマ:今日の資本主義:その発展段階と限界を考える
日時:2015年6月27日(土)14時00分~17時00分
場所: キャンパスプラザ京都6階第1講習室(〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下ル)
資料代:500円
※一般参加歓迎、事前申込不要

報告:石川康宏(神戸女学院教授)
     「資本主義の発展段階を考える」
コメント1:池田清(神戸松蔭女子学院大学教授)
     「『未来社会』への移行論に着目して」
コメント2:藤岡惇(立命館大学教授)
     「『自由競争・独占・国独資』なる発展段階論は、なぜに資本主義変貌の全体像を把握できなかったのか」
司会:中谷武雄(基礎研理事長)

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