10年に及ぶイラク・アフガン戦争が結局は、イラク・シリアにおける親イラン派政権の成立、パキスタンからシリアに至る激動、中国経済の台頭と連邦債務危機を招きました。2期目に入ったオバマ政権は、中東から東アジア重視への転換を唱え、「中国の軍事的封じ込め」戦略から、「中国抱き込み」の外交政策重視に転換しつつあるという報道がなされるなど、流動的な事態が進展しています。中国包囲の「価値観外交」を唱え、TPPと集団的自衛権の公認、米海兵隊基地の辺野古への移設の先導役を買って出ることで、A級戦犯の復権と「大日本帝国継承原理」の国際的承認をは
かろうとしてきた安倍=「日本会議」政権は、米国からの反発さえ招き、深刻な矛盾に直面しているかに見えます。このような米国側の厳しい反応の背景には何があるのか、日本はどのような進路をとるべきかを探るために、つぎのような研究会を企画しました。大塚さんは、米国の労資関係や社会運動についての優れた研究者、中本さんは、国際経済的視野から米国の動向を分析されてきた気鋭の研究者であり、藤岡さんともども、かみ合った議論が期待されます。ぜひご参加ください。
日時:2014年2月1日(土) 14:00-17:00
会場:キャンパスプラザ京都6階第1講習室 >>アクセス
資料代:500円 *参加申込み不要・一般参加歓迎
テーマ:「オバマのアメリカ」をどう考えるか
1.国内の社会関係(労資関係・エスニック関係)の視点から
大塚秀之(神戸外国語大学名誉教授)
2.米中関係など対外関係の視点から
中本 悟(立命館大学教授)
3.イラク・アフガン戦争の戦略的失敗という視点から
藤岡 惇(立命館大学教授)