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機械 マルクスは、ワイアットが「指を使わないで紡ぐための」機械を発明し、18世紀の産業革命を世に告げた、と書いている。 発達した機械は3つの本質的にちがう要素から成る。道具機は労働者が道具を操って行う作業をメカニズムに置きかえて自動化したものである。蒸気機関など道具機に動力を供給する原動機は、道具機が成立して初めて重要な役割を担う。原動機から道具機に動力を伝える部分は伝動機構である。 多数の道具機が共通の原動機によって動かされるようになったものが機械体系である。機械がすべての運動を人間の助力なしで行い、ただ人間の付き添いを必要とするだけになったものが機械の自動体系である。今日では動力供給は社会化され、蒸気機関は発電所に集中し、電力網が伝動機構の役割を果たしている。 機械と結合したマイクロエレクトロニクス(ME)は、機械の制御機構部分が独立したものであり、機械の第4の要素である。だが今日の情報通信技術(ICT)に基づくネットワークは多くの機械体系相互、さらに他の諸過程をリンクさせ、時空を超えた連係動作を可能にしている。これは労働手段としても機械を超える新たなレベルである。 (1)マルクス『資本論』第1巻第13章 (2)基礎経済科学研究所編『時代はまるで資本論』昭和堂、2008年、第3講。 (野口宏) |