基礎研WEB政治経済学用語事典

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 情報通信技術

 情報通信技術(ICT)はコンピュータなどの情報技術とデジタル通信技術を融合した技術で、今日ではインターネットや携帯電話に代表される。それは検索技術を用いて大量の知識やデータを時空を超えて地球規模で共有することを可能にし、人と人、物と物、人と物の媒介に新たな次元を切り開いた。
 
 情報通信技術は文字や印刷や電気通信などコミュニケーション技術が発展したもので、生産技術とは別のカテゴリーであるが、今日では生産過程はもとより運輸過程、流通過程、金融過程、その他の生活過程をカバーしている。
 
 発達した情報通信技術の主要な物質的契機は半導体と光ファイバケーブルである。コンピュータは文字や記号の情報を与えられた条件とプログラムに基づいて自動的に編集する機能をもつ。論理学的技法に基づくプログラムがコンピュータの本質的な構成要素である。コンピュータのプログラムを体系づけたものをソフトウェアという。
                                        (野口宏)