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労働対象 労働対象とは労働過程において労働者が働きかける対象物である。土地や水、魚、樹木、果実、鉱物は天然に存在する労働対象である。すでに人間労働が加えられた労働対象は原料と呼ばれる。原料は主要材料として生産物の中に入っていくことも、または潤滑油や漂白剤や灯油のように補助材料として役だつこともある。化学工業では原料はすべて変形されてしまうので、主要材料と補助材料との区別はあいまいになる。労働対象は生産手段に属し、労働過程で生産的に消費される。 全体労働の一員として部分機能を果たす労働者は、必ずしも自ら労働対象に働きかける必要はない。その部分機能、たとえば設計や生産管理の対象である図面やデータは全体労働としては広義の生産手段である。それが労働手段か労働対象かは、くり返し使用されるかどうかによって決まる。 (1)マルクス『資本論』第1部第5章、第6章 (野口宏) |