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近代経済学 |
情報の非対称性 商品に関する情報について、売り手と買い手の間に情報格差がある場合のこと。例えば医療保険がすべて民間に任せられるとどうなるか。保険会社は顧客の健康状態がわからないので、当初の供給決定に際して想定していたよりも病気がちの顧客が多かったということが起こり得る。すると、コストを高く計算し直して供給決定するようになるので、均衡の保険料は上昇する。そうなると、需要者の中で相対的に健康な人から、保険料が見合わないと判断して取引から脱落する者が出る。かくして、顧客の中の病気がちの人の割合がさらに高まり、以下この過程が繰り返されて、やがて市場が消滅する。 これに対処するために、公的な供給や、公的な資格制度などの政策が採られたり、直接品質には無関係な目に見える指標(学歴、一等地の店舗、有名タレントを起用して商品名を叫ぶだけの広告等)が発生する「シグナリング」という現象が起こったりする。しかし、いずれにしても、パレート最適性は損なわれる。 (松尾匡) |