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ステークホルダー ステークホルダー(Stakeholder)は、企業の経営に関わりを持つ全ての者を指す言葉であり、日本語では利害関係者と呼ばれる。ステークホルダーの具体例としては、たとえば株主、従業員、債権者、経営者、取引先、国、といった存在が挙げられるが、注意しなければならないのは、これらは同次元で扱われるものではないということである。ステークホルダーを論じる際に、しばしば、企業を中心点として、環状に、各種関係者が位置しているような図が描かれることがあるが、実際の企業からの距離は、個々のステークホルダーによって大きく異なっている。 各種ステークホルダーの中において、企業に最も近い位置にあるのが出資者(株式会社ならば株主)である。これは企業の設立が出資をもって始まることによる。ステークのそもそもの語源は、「掛け」であり、企業への出資はリスクを負う行為として最たるものと考えられる。この点が、他のステークホルダーと根本的に異なる、企業のリスクの負担者としての出資者の立場を規定しており、そのことは、すべてのステークホルダーへの付加価値分配(利益配当)の場面において、「しんがり」に位置する残余請求者と称されていることにも表れている。 (梶原太一) |