基礎経済科学研究所編集の書籍

『労働時間の経済学』




青木書店
1987年2月発行
定価 2,000円


序章 日本の労働時間
     1 国際的動向
     2 日本の労働時間の現状
     3 立法の立ち遅れと労働組合
     4 長い労働時間と国際経済摩擦

第1章 労働時間と人間生活
     1 資本主義と労働時間
     2 時間賃金と時間外労働
     3 労働時間の制限・短縮と人間の発達
     おわりに ―女性差別の解消へ

第2章 資本主義の歴史と労働時間 ―時間短縮と労働運動―
     1 資本主義の確立と標準労働日
     2 独占資本主義の成立と各国労働運動
     3 両大戦間期の労働運動と労働時間

第3章 戦後日本の労働基準行政 ―長時間労働温存の一側面―
     1 労働基準法と時間外労働
     2 労働基準法の成立から高度経済成長期までの概観
     3 労働基準行政の諸問題
     4 労働力の「流動的・弾力的」活用体制
         ―「労働力不足」から「減量経営」へ―

第4章 共働き家族と労働時間の短縮
     1 労働時間の短縮と「労働の価格」
     2 主婦の賃労働者化と労働力の価値分割
     3 労働時間短縮闘争の意義

第5章 日本の労働時間短縮闘争の問題点と課題
         ―同盟、総評の時短闘争批判―
     1 戦後日本の労働時間短縮闘争
     2 なぜ、最近になって労働時間短縮が提起されるようになったのか
     3 同盟、総評の時短闘争方針の内容
     4 同盟、総評の時短闘争論に欠けるもの
     5 「人間らしい労働と生活」の確保、
         労働組合の再生と労働時間短縮の意義

第6章 フランスにおける労働時間短縮 ―1982・86年改革を中心として―
     1 1982年改革の背景と意義
     2 1982年改革の内容
     3 1986年改革の内容
     4 労働時間・生活時間の実態

第7章 西ドイツにおける労働時間短縮運動
         ―1984年のストライキ闘争をめぐって―
     1 西ドイツの労働時間
     2 週35時間制の要求へ
     3 労使の対立とストライキの長期化
     4 38・5時間制と労働の柔軟化 ―成果と問題点―

第8章 労働時間をめぐる政策動向とその短縮の展望
     1 労働時間の将来展望 ―21世紀の労働・自由時間―
     2 現代日本の労働時間の特徴
     3 労働時間行政をめぐる最近の動向と労働基準法の改正問題
     4 日本における労働時間短縮の目標とその実現の展望

【資料】労働時間法制に関する「人間らしく働くための国民会議(準備会)」
     の当面の緊急要求(案)

     労働時間年表



<執筆者>

 森岡孝二 (編集代表、第1章)
 藤本 武 (序章)
 坂本惣一 (第2章)
 青木圭介 (第3章)
 佐藤卓利 (第4章)
 伍賀一道 (第5章)
 大和田敢太 (第6章)
 矢部恒夫 (第6章)
 小淵 港 (第7章)
 湯浅良雄 (第8章)




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