基礎研WEB政治経済学用語事典

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 WTO

 世界貿易機関(World Trade Organization)の略称で、1995 年に自由貿易の促進を目的 として創設された国際機関である。WTO とGATT のどちらとも自由貿易の促進を目的に しているが、GATT が協定レベルでその課題に取り組んでいたのに対して、WTO が機関と して取り組んでいる点に大きな違いがある。また、扱う範囲も商業貿易だけでなく、金融、 情報通信、知的財産権、さらには、サービス貿易も含め、包括的な国際通商ルールを協議 するための統括機関となっている。くわえて、2 年ごとの閣僚会議の開催や常設の理事会が 設置されたこと、国際貿易の紛争問題の処理機能も備えられた。GATT では貿易に絡む交 渉は数年にまたがり行われたが、交渉の決着には当該国の間で不満が残るものも少なくな く、WTO の設置には多くの期待が寄せられた。しかしながら、2009 年9 月の時点で、153 カ国にも及ぶ加盟国の経済状況は多様で政治力も異なることから、WTO のもとで問題を解 決しようとすると多くの時間や労力を要する、あるいは、交渉の過程において、一部の国 の決定が採択されやすいといった問題があり、円満な解決には至らないのが現状である。