基礎研WEB政治経済学用語事典

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 GATT

 関税および貿易に関する一般協定(General Agreement on Tariffs and Trade)の略称で、 ブレトン・ウッズ協定にもとづく自由貿易の促進を目的とした国際協定である。世界恐慌 やそれに伴う保護貿易主義の台頭が第二次世界大戦の一因になったとの反省をふまえ、多 国間において円滑な貿易を実現するという主旨のもと、ブレトン・ウッズ協定にもとづき 1948 年に発足した。GATT は、自由、無差別、多角を旨とし、国際貿易を活発化させるた めに関税や各種の輸出入規制などの貿易障壁を多国間の交渉によって取り除いていくため 13 の枠組みをつくった。その結果、ケネディ・ラウンド(1964 年〜1967 年)や東京ラウン ド(1973 年〜1979 年)、ウルグアイラウンド(1986 年〜1995 年)のように、数年以上に またがり、各品目の貿易交渉が行われることになった。しかし、現実には貿易交渉は多く の利害が絡み、貿易摩擦が起こるなか、1995 年にGATT はWTO に引き継がれることにな った。