基礎経済科学研究所編集の書籍

『人間発達の政治経済学』




青木書店
1994年11月発行
定価 2,800円


プロローグ 『人間発達の経済学』と本書

第1章 現代社会と人間発達の諸条件
     1 潜在的能力の顕在化と評価能力
     2 全面発達の内容とその再構成
     3 人格的独立性プラス能力的多様性の保障
     4 日本型企業社会における人格問題
     5 企業社会と学歴社会の歪みの克服

第2章 環境と文化と人間の発達
     1 国連によるSD社会の提唱とエンゲルスの洞察
     2 資本主義的生産様式と環境問題
     3 環境の価値と経済
     4 環境保全型生産・生活様式の創造

第3章 人間発達と地域
     1 戦後日本の地域政策と人間発達
     2 人間発達型地域論の系譜
     3 内発的地域発展と人間発達

第4章 企業社会における労働と人格の発達
     はじめに ―労働能力の多面的な開発と「恐怖のワシ男」
     1 多種大量生産と「ムダの排除」
        ―ストレスによる管理(人間の機能への過度の依存)―
     2 労働時間構造の二極化と生活機能の一面化・分断化
     むすびにかえて ―男女共生社会とスウェーデン・モデル

第5章 人間発達のためのインフラストラクチャー
     1 「ポスト企業社会」のための人間発達視点
     2 経済発展における人間発達をめぐる矛盾
     3 インフラストラクチャーの機能をめぐる二つの対抗
     おわりに ―人間発達における参加の役割

第6章 社会システムの変革と民主主義
     1 人間発達と民主主義 
     2 ソ連邦の崩壊と民主主義
     3 資本主義、社会主義、民主主義
     4 民主主義の成立条件と日本社会
     5 企業経営における民主主義

第7章 社会の進化と固有価値の経済学
     はじめに ―「人間発達の経済学」が提起してきたもの
     1 人権ルールとインフラストラクチャー理論
     2 「疎外された使用価値」と「疎外からの回復を実現する
       使用価値」の区別をめぐつて
        ―固有価値論と廃棄物の経済学を手がかりとして―
     3 現代経済学における固有価値論の展開をめぐつて
     4 人間の潜在能力形成と発揮の条件



<執筆者>

 二宮厚美 (プロローグ、第1章)
 成瀬龍夫 (第2章)
 重森 曉 (第3章)
 青木圭介 (第4章)
 柳ヶ瀬孝三 (第5章)
 森岡孝二 (第6章)
 池上 惇 (第7章)



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