現代資本主義研究会
「企業の社会的責任」開催のご案内
日時:2010年7月3日(土) 14:00−17:00
会場:京都大学法経済学部東館202演習室
司会:中村浩爾
報告1:大島和夫「企業の社会的責任」
報告2:森岡孝二「悪化する労働環境と企業の社会的責任」
「企業の社会的責任」という語は、一般的な意味では決して新しいものではありません。しかし、CSR (Corporate Social
Responsibility)という語の訳語として用いられる場合は、新しい意味を持っています。この概念は2000年頃にEUが明確化したものです。日本もアメリカも、すぐにこれに倣いましたが、ヨーロッパとはかなり意味合いが異なっています。
また、CSRの「C」を「消費者Consumer」や「市民Citizen」と読み替えることが可能であるが故に、呼称をCSRからSR(Social
Responsibility)に変えて、国際規格を策定しようとする動きもあるようです。しかしこれでは、責任の所在が曖昧にされる可能性があります。CSR本来の意味を明確化し、企業のあり方を問うことが必要だと思われます。
講師のお二人はともに、最近、このテーマに関する著作を公刊されたばかりです。多数ご参加下さい。
*参考文献*
大島和夫『企業の社会的責任―地域・労働者との共生をめざして』学習の友社、2010年。
森岡孝二『強欲資本主義の時代』桜井書店、2010年。
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